第115回看護師国家試験 午後8
壮年期の身体的変化はどれか。
- 残気量の減少
- 柔軟性の向上
- 基礎代謝の低下
- 視機能の調節力の向上
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答え
3 基礎代謝の低下

WING先輩の解説
加齢では、機能と数値の向きを分ける
加齢の変化は、解剖生理・病態生理の復習テストです。まず「身体の機能や予備力が低下する方向」で考えます。高齢者っていろんな機能下がるって覚えるよね。ただし、何でもかんでも下がると覚えておくと痛い目に遭います。機能が低下した結果、数値として上がるものがあるからです。
たとえば残気量。なんで残気量上がるのかも想像できますよね。吐く力が落ちていくからです。何を表す数値か、理屈を理解していることが重要です。
壮年期には、一般に基礎代謝が低下する方向に変化します。基礎代謝は、何もしなくても生きるために使うエネルギー。加齢に伴う骨格筋量の変化などが関係します。
本問では、身体全体の加齢の方向と矛盾しない選択肢を選びます。答えは3の基礎代謝の低下です。「残気量が減る」「柔軟性や調節力が上がる」という、向きを逆にした肢に注意しましょう。
選択肢を確かめる
1.残気量の減少 息を吐き切ったと皆さんが思った時、もうこれ以上吐けへんってなっても、実はまだ肺の中に空気残ってます。その空気の量を残気量と言います。加齢に伴って肺の弾力や吐く力が落ちていくと、吐ききれない空気が増える。残気量は増える方向です。「呼吸機能低下だから、すべての肺気量が減る」とは考えません。
2.柔軟性の向上 加齢によって、身体の柔軟性は一般的に低下する方向です。運動によって保つ、改善させることと、加齢そのものによる変化を分けて判断します。
3.基礎代謝の低下 正しい肢です。加齢に伴い、一般に基礎代謝量は低下します。「何もしないからエネルギーを全く使わない」のではなく、生命を維持するために必要なエネルギー量の変化です。
4.視機能の調節力の向上 加齢によって、近くへピントを合わせる調節力は低下します。近くを見るためにピント調整力が必要なんです。だから、ピント調整力が落ちてくると、まず近くから見えにくくなってきます。近くを見るときには水晶体を厚くする必要がありますが、加齢に伴う水晶体の変化で水晶体が硬くなると、その変化が難しくなります。
思い出して確認
呼吸機能が低下するのに、残気量が増えるのはなぜですか。本問の正答は何ですか。
答えを確認する
十分に吐き出せず、肺に残る空気が増えるためです。本問の正答は基礎代謝の低下です。
参考資料
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