第115回看護師国家試験 午前25
対光反射に関与するのはどれか。
- 動眼神経
- 滑車神経
- 三叉神経
- 外転神経
- 顔面神経
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答え
1 動眼神経

WING先輩の解説
対光反射は、目に光が入ってきて眩しいって瞳孔が小さくなる反射。瞳孔が小さくなることを、縮瞳といいます。縮瞳は副交感神経です。
副交感神経を含む脳神経、何で覚えますか。
「港区」。み・な・と・く。3・7・10・9です。
そのうち、縮瞳を担当するのが3番、動眼神経。今回の答えです。顔面神経も港区に入りますが、副交感神経として担当するのは涙や唾液の分泌です。
ここで終わったら、「対光反射は動眼神経」という一つの答えを覚えて終わりです。この問題のテーマは脳神経。選択肢に出てきた神経を使って、脳神経全体まで広げます。
まず、12対の名前を言えますか
機能を覚える前に、名前と番号です。脳神経12対まず呪文で覚えましょう。
1〜6番は、「嗅いで視る 動く滑車の 三つの外」。
| 呪文 | 番号と名前 |
|---|---|
| 嗅いで | 1.嗅神経 |
| 視る | 2.視神経 |
| 動く | 3.動眼神経 |
| 滑車の | 4.滑車神経 |
| 三つの | 5.三叉神経 |
| 外 | 6.外転神経 |
三叉神経は3番ではありませんので気をつけてください。5番ですね。
残りの7番は顔面神経、8番は内耳神経。この二つは気合と根性で覚えます。
9〜12番は、「ぜついんめいそうふくぜっか」。舌咽・迷走・副・舌下です。10回唱えて覚える。
唱えたら、いったん隠してください。1番から12番まで言えますか。止まったところを見直して、もう一回です。
名前が言えたら、働きをグループで覚える
12個の名前に、一つずつ全部の機能をくっつけようとすると大変です。あとは役割をチーム別に勉強しましょう。
9・10・11・12番は「えん下のえん髄」
さっき唱えた、舌咽・迷走・副・舌下です。
えん下のえん髄。 飲み込みや舌・喉の動きと結び付けて、このまとまりで覚えちゃえばOK。それぞれの担当は分けて押さえます。
舌を動かすのは、名前のとおり舌下神経です。舌下は舌を下に出す。舌を「ベーッ」と出す動きと結び付けてください。
舌下は舌を動かす。 味覚に関わるのは、舌咽神経と顔面神経。あとは舌咽と舌下気をつけてください。
喉・声は迷走神経。声帯を動かす神経です。その枝の反回神経が傷つくと、声がかすれます。これが嗄声(させい)。
副神経は、このまとまりの中でも首・肩が担当です。首を回す、肩をすくめる動き。
目を動かすのは3・4・6番。動眼神経が一番忙しい
動眼・滑車・外転です。
動眼と外転を区別するときは、「外転のみ/外転以外」。外転のみが外転神経。外転以外は動眼神経。滑車神経は、眼球運動に関わるということだけ覚えておいてください。
首を動かさずに、目だけ右へ向けてみてください。
右目は外へ向くので、外転神経。左目は内側へ向くので、動眼神経です。
動眼神経は眼球を動かすうえに、今回の縮瞳も担当します。動眼神経は忙しい神経です。忙しいので、極論、目に関する問題で迷ったら動眼神経で選ぶと結構当たります。
そのうえで、聞かれている働きを確認します。外転そのものなら外転神経、光の情報を脳に伝える話なら視神経です。
顔の感覚は三叉神経。顔の運動は顔面神経
この12本のうち国試が大好きな2本があります。「国試大好きコンビ」。5番の三叉神経と、7番の顔面神経です。
おでこ・ほっぺた・顎を、優しく触ってみてください。こちょこちょする感じ。触られたと分かるのは何神経でしょう。
三叉神経です。 顔に触っているから顔面神経、と答えたくなるところです。
では、顔面神経は何をするのか。顔を動かすが顔面です。
- おでこにしわを寄せる。
- 目をギュッと閉じる。
- 口を「イー」にする。
この三つを実際にやってみてください。これが顔面神経の働きです。
顔面の感覚は三叉。顔面の運動は顔面。 なお、三叉神経には噛む運動の働きもあります。
副交感神経を含むのは「港区」。ここから消去法にも使う
最初の対光反射に戻ります。
み=3番の動眼、な=7番の顔面、と=10番の迷走、く=9番の舌咽。 副交感神経を含むのは、この四つです。
国試で「副交感神経の働きを持つ脳神経は?」と聞かれても、「自律神経の働きを持つ脳神経は?」と聞かれても、港区から選べばいいよ。
「脳神経」と「自律神経」が同時に出てきて混乱する人は、分け方を整理してください。脳神経は出身地の名前。自律神経は働きの名前。 脳から出ている神経で、副交感神経の働きも持つものが港区です。
さらに、「運動神経だけなのはどれか」と聞かれたら、港区は副交感神経含むからいきなりバツなんです。感覚を担当する神経も消して、残ったものを選ぶ。
例えば、選択肢が滑車・迷走・顔面なら、迷走と顔面は港区。消すと滑車が残ります。
対光反射の「求心路」を聞かれたら?
ここで、もう一度問題に戻ります。
今回の答えは動眼神経でした。動眼神経は縮める。じゃあ眩しいと思ったのは何神経ですか視神経ですよね。「対光反射の求心路は?」だったら、視神経です。
インプットとアウトプットに整理して分けます。
求心路は、脳へ伝える感覚。遠心路は、脳からの指令。
| 対光反射でしていること | 答える神経 |
|---|---|
| 光の情報を脳へ伝える〈求心路〉 | 視神経・2番 |
| 瞳孔を縮める指令を送る〈遠心路〉 | 動眼神経・3番の副交感神経線維 |
今回の選択肢には視神経がないので動眼神経を選びます。
では、角膜に触れた刺激でまばたきする瞬目反射なら、どうでしょう。
角膜への刺激を感じる側は、顔の感覚を担当する三叉神経。まぶたを閉じる運動は、さっき実際に目を閉じたときの顔面神経です。
三叉が求心路、顔面が遠心路。国試大好きコンビが、ここでも出てきます。
今、覚えて帰るところ
この1問から広げたのは、脳神経という同じテーマの、名前・番号・働きです。
名前は呪文。働きはグループ。「外転のみ/外転以外」「顔面の感覚/顔面の運動」「港区」で整理して、問題で使います。滑車の細かな働きや、味覚の前2/3・後1/3から覚え始める必要はありません。
最後は、覚える、隠す、思い出す。ページを見ないで答えてください。
- 【Q1】1番から12番まで、脳神経の名前を言えますか。
- 【Q2】目を右に向けたとき、右目と左目をそれぞれ動かす神経は?
- 【Q3】顔を触って分かる神経と、目をギュッと閉じる神経は?
- 【Q4】「港区」を、番号と名前で言えますか。
- 【Q5】滑車・迷走・顔面のうち、運動だけの神経は? 港区で消去できますか。
- 【Q6】対光反射の求心路と遠心路は?
- 【Q7】瞬目反射の求心路と遠心路は?
答えを確認する
- 【Q1】嗅・視・動眼・滑車・三叉・外転・顔面・内耳・舌咽・迷走・副・舌下。
- 【Q2】右目は外転神経、左目は動眼神経。
- 【Q3】感覚は三叉神経、閉眼は顔面神経。
- 【Q4】3=動眼、7=顔面、10=迷走、9=舌咽。
- 【Q5】滑車神経。迷走・顔面は港区なので消す。
- 【Q6】求心路は視神経、遠心路は動眼神経。
- 【Q7】求心路は三叉神経、遠心路は顔面神経。
「脳神経が覚えられない」と思ったら、1番から12番まで言うトレーニングをしているか、確認してください。野球がうまくなりたいなら、素振りをしますよね。
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