第115回看護師国家試験 午後42
在宅療養における医療的ケア児の支援について正しいのはどれか。
- 対象となる医療機器が決められている。
- 地域包括支援センターが相談対応する。
- 介護支援専門員がサービス利用計画を立てる。
- 胃瘻からの経管栄養を行っている児童は支援の対象である。
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答え
4 胃瘻からの経管栄養を行っている児童は支援の対象である。

WING先輩の解説
胃瘻から経管栄養を行っている子どもも、医療的ケア児の支援対象です。人工呼吸器を使う子どもだけ、と狭く覚えないでください。日常生活や社会生活を送るために、医療的ケアを受けることが欠かせない子どもを支える仕組みです。
先に、誰のための制度かを確認する
社会保障の制度は、名前だけをまとめて覚えると混同します。高齢者の介護を支える制度なのか、子どもと家族の生活を支える制度なのか。介護保険は年取ることで介護が必要になった人のための保険なんです。今回の主語は、医療的ケアが必要な子どもです。だから、介護保険の仕組みはそのまま当てはめません。
医療的ケアには、人工呼吸器による呼吸管理やたんの吸引などがあります。胃瘻による経管栄養も、その支援の対象に含まれます。見た目に大きな医療機器を使っているかどうかではなく、生活を続けるために、どのようなケアが必要かを見ます。
この問題では、胃瘻の管理方法を細かく答える必要はありません。必要な医療的ケアを受けながら在宅で暮らす子どもが、支援の対象になるかという制度の問題です。
相談先と、計画を作る職種を分ける
地域包括支援センターは、高齢者のお悩みなんでも相談においでという場所です。介護予防なども担います。医療的ケア児と家族への専門的な相談・情報提供・関係機関との調整を行うのは、医療的ケア児支援センターなどです。「センター」という共通の部分ではなく、誰を支える機関なのかで区別します。
介護保険のケアプラン作成は介護支援専門員、ケアマネさんです。子どもの障害福祉サービスなどの利用計画に関わるのは、相談支援専門員です。どちらも計画に関わりますが、別の職種です。
選択肢を確認する
× 1.対象となる医療機器が決められている。
支援対象は、あらかじめ決めた医療機器の使用者だけに限りません。法律の定義は、日常生活・社会生活に恒常的な医療的ケアが不可欠かどうかです。特定の機器だけを基準にすると、必要なケアを受けている子どもを対象から外してしまいます。
× 2.地域包括支援センターが相談対応する。
介護保険といえば地域包括支援センター。高齢者の制度にある機関との取り違えです。医療的ケア児の支援では、医療的ケア児支援センターなどが、本人と家族の相談や関係機関との調整を担います。
× 3.介護支援専門員がサービス利用計画を立てる。
介護支援専門員は介護保険の職種です。子どもの障害福祉サービスなどの利用に関する計画は、相談支援専門員が関わります。
○ 4.胃瘻からの経管栄養を行っている児童は支援の対象である。
胃瘻を使用し、経管栄養という医療的ケアを受けながら生活する子どもも支援対象です。「人工呼吸器を使っていないから対象外」とはしません。
何も見ずに、言えますか
胃瘻から経管栄養をしている子どもは、支援対象ですか。
対象です。医療的ケア児を、人工呼吸器の使用者だけに限定しません。
医療的ケア児と家族への、専門的な相談・調整を担うセンターは?
医療的ケア児支援センターです。高齢者の地域包括支援センターと区別します。
介護保険のケアプランを作る職種は?
介護支援専門員です。子どもの障害福祉サービスなどの計画に関わる相談支援専門員とは分けます。
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