第115回看護師国家試験 午後17
痛風の診断に用いる血液検査データはどれか。
- 尿 酸
- 尿素窒素
- 血清ビリルビン
- グリコヘモグロビン
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答え
1 尿 酸

WING先輩の解説
痛風は、尿酸
痛風で見る血液検査は、尿酸です。答えは1。
尿酸が溜まって、足の親指の付け根に結晶ができて、風が吹いても痛い。風が吹いても痛いから痛風と言います。尿酸塩の結晶が関節などに沈着し、炎症を起こす病気です。血液中の尿酸値を測ることが、診断の手掛かりになります。
「尿酸」「尿素」「乳酸」。ややこしいね。似た名前は入れ替わります。「尿」の字があっても尿検査ではなく、問われているのは血液検査のデータです。
尿素と尿酸は、一文字違い
2の尿素窒素は、BUNともいいます。アンモニアは毒なんです。タンパク質の分解で生じたアンモニアを、肝臓で害の少ない尿素に作り変える。これが教科書に書いてある解毒ってやつです。尿素は腎臓から排泄されます。腎臓が悪かったら排泄されずに溜まる。だからBUNは、主に腎機能を評価するときに使う検査です。
尿酸は、プリン体の代謝に関わる物質です。核酸の成分に由来するプリン体が分解されると、尿酸が生じます。同じ老廃物でも、尿素と尿酸は違います。尿素、尿酸ちゃいますよ。尿酸は痛風ですね。一文字違いで騙されることあるからね。
残りの検査も、何を見ているかで分ける
3の血清ビリルビンは、黄疸や肝・胆道の病気などを考えるときの検査です。ビリルビンが高いと黄疸が起こります。痛風の原因となる尿酸塩を評価する項目とは別です。
4のグリコヘモグロビンは、HbA1c。ヘモグロビンが糖とくっついたやつです。過去2〜3か月程度の平均的な血糖の状態を反映します。糖尿病の診断や血糖管理の評価に使います。
尿酸は痛風、尿素窒素は腎機能、ビリルビンは黄疸・肝胆道、HbA1cは血糖。
診断の手掛かりと、診断そのものを分ける
今回の答えは尿酸ですが、尿酸値が高ければ必ず痛風、ではありません。 尿酸が高くても、痛風の関節炎が起きていない人もいます。逆に、痛風発作の最中に尿酸値が高くないこともあります。症状や診察所見を合わせ、必要に応じて関節液の結晶などを確認します。
生活指導では、プリン体の多い食品を見直します。たくさん命をいただくと、尿酸というのが溜まります。お酒も、ビールに限らず全般を見直します。
隠して、検査と役割を言う
痛風の診断で測るのは、尿酸と尿素窒素のどちら?
尿酸です。尿素窒素、BUNは主に腎機能を評価するときに使います。
ビリルビンとHbA1cは、それぞれ何を評価する検査?
ビリルビンは黄疸や肝・胆道の病気など、HbA1cは過去2〜3か月程度の平均的な血糖の状態を評価します。
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