第115回看護師国家試験 午前27
痛みの伝導で正しいのはどれか。
- 一次ニューロンは運動ニューロンよりも伝導速度が速い。
- 刺激を受けた側と同側の脊髄を上行する。
- 延髄で次の神経細胞とシナプスを作る。
- 視床で次の神経細胞とシナプスを作る。
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答え
4 視床で次の神経細胞とシナプスを作る。

WING先輩の解説
痛みは、視床を通って大脳へ
大脳は、前はOUTPUT、後ろはINPUT。運動は脳から手足へ命令を出す。感覚は手足から脳へ情報を送る。痛みは、受け取る側の話です。中心溝の前に運動野、後ろに体性感覚野があります。
体性感覚は、皆さんの手足で感じる感覚です。痛いとか、熱いとか、冷たいとか。
指先で痛みを感じたとき、そのルートが脳の中の視床という場所を経由して大脳皮質まで行っている。この通り道で絶対に通る場所が視床です。答えは4。結構4年生でも難しい選択肢です。
途中で、ケーブルを乗り換える
神経はケーブル。痛い場所から大脳までは、途中でもう1本の神経に乗り換えます。この乗り換えの場所がシナプスです。
体の刺激 → 脊髄後角 → 反対側へ交差 → 脊髄を上行 → 視床 → 大脳皮質。
1本目のケーブル(一次ニューロン)は、痛みの情報を脊髄へ運びます。脊髄後角で2本目に乗り換え、2本目は反対側へ交差して上がる。この道が脊髄視床路。名前のとおり、脊髄から視床へ向かいます。視床でもう一度乗り換えて、大脳皮質へ届きます。
1〜3は、どこが違うか
1. 痛みを伝える主な線維は、Aδ線維とC線維。骨格筋へ命令を送る太い運動神経線維より、伝導は遅い。「痛いとすぐ手を引っ込める」から痛みの神経が最速、とは考えないこと。
2. 痛みの道は、脊髄で反対側へ交差してから上がります。上るのは刺激と反対側の脊髄です。
3. 最初の乗り換えは、延髄ではなく脊髄後角。感覚の種類によって、乗り換える場所は違います。
動くケーブルと、感じるケーブル
痛みを受け取るのは感覚の道。手足を動かす命令は運動の道(錐体路)。向きが逆です。
運動の道は、脳から出た神経の約90%は、「延髄(錐体)」で反対側へ交差。痛みの道は、脊髄で交差します。どちらもたすき掛け。交差する高さが違います。
隠して、痛みの道を言う
痛みのケーブルが、最初に乗り換える場所は?
脊髄後角。乗り換えた2本目のケーブルが反対側へ交差して、脊髄を上がります。
大脳皮質の手前で、痛みが必ず通る場所は?
視床。脊髄視床路の名前のとおり、脊髄から視床へ。視床でもう一度乗り換えて、大脳皮質へ届きます。
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