第115回看護師国家試験 午前21
静脈血採血で針を刺入した直後に、患者にしびれがないかを確認する目的はどれか。
- 感染症の予防
- 神経損傷の予防
- 皮下血腫の予防
- 血管迷走神経反応の予防
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答え
2 神経損傷の予防

WING先輩の解説
刺した直後の「しびれ」は、神経
採血で針を刺した直後に「しびれはないですか」と聞く。何を守るためでしょう。
神経を守るためです。 正答は、2「神経損傷の予防」。針が神経に直接当たるとビリってしびれたり、手や指へ広がる痛みが出たりします。刺入直後に確かめることで、異常があるまま採血を続けるのを防ぎます。
針の先だけでなく、患者さんを見る
針を刺したときの痛みと、手指へ響くような痛みやしびれは、別のものとして見ます。強い痛みやしびれがあれば、そのまま針を動かして続けず、採血を中止して抜針し、症状を確認します。
採血管や血液の流れに目を向けるだけでなく、患者さんへ声をかけ、表情や訴えも確認する。
質問するだけで、神経損傷を完全に防げるわけではない。異常の訴えを早く受け取り、処置を中止する行動へつなげる。そのための確認です。
ほかの合併症とは、見るものが違う
1「感染症の予防」で行うのは、手指衛生、皮膚の消毒、清潔な器具の取扱いなど。しびれを尋ねても、針や皮膚は清潔になりません。
3「皮下血腫の予防」も違います。 皮下血腫は、血管から漏れた血液が皮下にたまったもの。採血部位の腫れや出血を確認し、抜針後は5分以上圧迫して止血する(もまない)。
4「血管迷走神経反応の予防」も、この質問の目的とは別です。 採血の時に気分悪くなったことある人、いませんか。あれです。採血への不安や緊張などに伴い、血圧が下がり、めまい、気分不快、意識消失などが起こる反応です。こちらは刺す前に、途中で気分悪くなったことないですかとしつこく聞いておく。そういう人は寝かしてやったほうが安全です。
「いつ、何を確かめるか」で整理する
同じ採血でも、時間の順で確かめる内容が変わります。
- 刺す前:過去の気分不良などを確認する
- 刺した直後:痛みやしびれを確認する
- 抜いた後:圧迫して止血を確かめる
今回問われているのは、そのうちの「刺入直後のしびれ」です。
隠して、訴えと対応を答える
採血針を刺した直後、手指に響く痛みとしびれがあった。何を疑い、どう動く?
神経への刺激・損傷に注意し、採血を中止して抜針し、症状を確認します。そのまま採血を続けません。
抜針後の圧迫は、主にどの合併症を防ぐため?
出血や皮下血腫を防ぐためです。採血部位をもまずに5分以上圧迫し、止血を確認します。
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