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第115回看護師国家試験 午前18

誤嚥のリスクがある患者の食事援助で適切なのはどれか。

  1. きざみ食を選ぶ。
  2. 粘り気の強い食品を選ぶ。
  3. 食事中は頸部前屈位をとる。
  4. 食後は速やかに仰臥位をとる。
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答え

3 食事中は頸部前屈位をとる。

WING先輩の解説

まず、姿勢・食形態・一口の進め方

誤嚥を防ぐ食事介助は、姿勢・食形態・ペース。体を起こして顎を引く。飲み込みやすい形にする。少量ずつ、飲み込んだのを確かめて次を入れる。 今回の正答は、3「食事中は頸部前屈位をとる。」です。

食べ物を入れる前に、患者さんの体と首の位置を整えます。

喉に触れて、飲み込む動きを確かめる

喉に手を当てたまま唾ためてごっくんしてみてください。喉が上にぐっと上がって降りてきた。これが喉頭挙上です。飲み込むときは喉頭が上がり、喉頭蓋などによって気道の入口を閉じ、食べ物を食道へ送ります。食べ物や唾液が気道、つまり空気の通り道へ入ってしまうのが、誤嚥です。

頸部前屈は、顎を引いた姿勢。顎を上げたまま食べさせることを避け、気道を守りながら飲み込みやすい姿勢を整えます。患者さんの嚥下機能に合わせて姿勢を調整することが前提ですが、この問題では頸部前屈と頸部後屈を取り違えないことが土台です。

小さくすれば、飲み込みやすい?

1「きざみ食を選ぶ。」は誤りです。 かむことと、飲み込むことは別です。細かく切っただけでは、口の中でばらけ、ひとまとまりにしにくくなります。「小さいから安全」とは判断できません。

2「粘り気の強い食品を選ぶ。」も誤りです。 水分に適切なとろみをつけることと、餅のように強く粘りつく食品を選ぶことは違います。粘りが強すぎるものは、口や喉に残りやすい。目指すのは、ばらけず、まとまり、飲み込みやすい状態です。とろみも、患者さんに合った程度に調整します。

4「食後は速やかに仰臥位をとる。」も選びません。 食後すぐに仰向けで寝ると簡単に胃の内容物が逆流してくる。それを誤嚥する危険があります。食後もしばらくは体を起こし、30分程度は座位やファウラー位を保ちます。

次の一口を急がない

介助する側が次々と口へ入れてしまえば、姿勢と食形態を整えても不十分です。一口を少なくし、ごっくんしたのを確かめてから次へ進む。 食事中の様子を見て、患者さんのペースに合わせます。

隠して、援助の場面を思い出す

誤嚥を防ぐ食事介助で、姿勢・食形態・ペースをどう整える?

体を起こして顎を引きます。食べ物はまとまりやすく、水分は必要に応じてとろみを調整します。一口を少なくし、飲み込んだのを確認してから次を入れます。

きざみ食と粘りの強い食品を、無条件に選べない理由は?

細かく刻んだだけではばらけ、食塊を作りにくくなります。粘りが強すぎる食品は口や喉に残りやすく、適切なとろみとは別です。

参考資料

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WING先輩

WING先輩(駒井 翼)

看護師国試対策講師・循環器内科医

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