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第115回看護師国家試験 午前38

睡眠の特徴で正しいのはどれか。

  1. 新生児の睡眠は単相性である。
  2. 乳児の1日の総睡眠量は7時間前後である。
  3. 成人期では一晩で睡眠周期を10回程度繰り返す。
  4. 老年期では早朝覚醒が起こりやすい。
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答え

4 老年期では早朝覚醒が起こりやすい。

WING先輩の解説

睡眠は、年齢で「長さ」と「まとまり方」が変わる

赤ちゃんと大人と高齢者では、同じ眠り方をしません。睡眠の問題では、何時間眠るか、何回に分かれて眠るか、いつ眠くなるかを分けて考えましょう。

新生児は、昼も夜も短い睡眠と覚醒を繰り返します。1日に何度も眠るので多相性睡眠です。「単相性」は、一つにまとまった眠り方。新生児の睡眠を単相性とはいいません。

成長すると、昼夜の区別がつき、夜にまとまって眠るようになっていきます。乳児は昼寝も含めて、大人に近い7時間前後より長く眠ります。

成人は、ノンレムとレムを繰り返す

睡眠は脳の「メンテナンス時間」です。同じ深さが朝まで続くのではなく、ノンレム睡眠とレム睡眠を、約90分サイクルで繰り返します。

ここで「一晩に10回」といわれたら、約90分の眠りを10回重ねることを考えてみてください。15時間になります。普通の一晩の睡眠としては、多すぎますよね。

実際の周期には幅があり、一晩ではおおむね4〜6回程度です。90分は目安です。誰もがきっちり90分ごとに切り替わるとは限りません。

ノンレムは脳の休息。レムは脳が活動し、急速眼球運動を伴い、四肢の筋緊張が低くなる時間です。

高齢者は、浅い眠りと早い目覚め

年を重ねると、深い睡眠が減り、途中で目が覚めやすくなります。さらに、睡眠の時刻が前にずれやすく、早寝早起きになる。早い時間に眠くなり、朝も早く目が覚める傾向があります。だから早朝覚醒が起こりやすい。答えは4です。

「高齢者は眠れない」と一言で片付けず、どんな眠り方かを具体的にします。

  • 夜の早い時間から眠くなる。
  • 夜中に途中で目が覚める。
  • 朝早く目が覚める。

若いころと同じ時間だけ眠ろうとして、早くから長時間ベッドに入っていても、眠りを長く確保できるとは限りません。看護では「何時間ベッドにいたか」だけでなく、実際の眠りや日中の眠気、生活への影響も見ます。

眠りの特徴から、日中の過ごし方へ

高齢者の睡眠を考えるときは、夜だけに注目しないことです。日中の活動や光を浴びることが、生活のリズムにつながります。昼活動・夜睡眠。1日のリズムを整える視点を持ちましょう。

ただし、すべての不眠を「年のせい」と決めつけない。眠れないことで日中の生活に支障があるなら、その困り方を確認します。加齢による傾向を知ることと、訴えを放置することは別です。

  1. 新生児は単相性と多相性のどちらですか。
  2. 成人の睡眠周期は約何分で、一晩に何回程度ですか。
  3. 加齢では、深い睡眠と目覚める時刻にどのような傾向が出ますか。
答えを確認する
  1. 多相性です。昼夜を通じて、睡眠と覚醒を何度も繰り返します。
  2. 約90分を目安に、一晩におおむね4〜6回です。
  3. 深い睡眠が減り、中途覚醒や早朝覚醒が起こりやすくなります。

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WING先輩

WING先輩(駒井 翼)

看護師国試対策講師・循環器内科医

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