第115回看護師国家試験 午前67
仕事上のストレスに対して、ラザルスが提唱した情動焦点型のストレスコーピングはどれか。
- 好きな漫画を読む。
- 仕事に役立つ本で学習する。
- 休日も出勤して仕事を終わらせる。
- 同僚とプレゼンテーションの練習をする。
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答え
1 好きな漫画を読む。

WING先輩の解説
ストレスの原因と戦うか、自分の気持ちをなだめるか
ラザルスのコーピングは、まずこの2つに分けます。
原因そのものに対処するのが問題焦点型。自分の気持ちを整えるのが情動焦点型です。 「戦うか、なだめるか」で考えると、場面から区別できます。見分け方は、その行動でストレスの原因が減るか?
仕事がうまくいかなくてつらい。そのとき、仕事に必要な知識を学ぶなら、原因と戦っている。好きな漫画を読んでも、仕事そのものは変わりません。仕事で生じたつらい気持ちを和らげて、自分をなだめている。こちらが情動焦点型です。答えは1の、好きな漫画を読むことです。
同じ「本を読む」でも、目的が違う
選択肢1も2も、本を読む行動です。それなのに、なぜ分類が変わるのでしょう。
読むものの形ではなく、何を変えようとしているかが違うからです。
1は、好きな漫画を楽しむ気分転換。ストレスで生じた感情の処理です。2は、仕事に役立つ本で学習する。原因への対処なので、問題焦点型です。
3の休日出勤は、たまった仕事を終わらせようとする行動。4の同僚との練習は、プレゼンテーションの課題に取り組む行動です。いずれも、この設問では仕事の問題そのものへの対処として読みます。
特に3は、「休日まで働くことを勧めているのか」と気になるかもしれません。でも、対処の分類と、その人に勧めたい対処は別に考えます。
原因をすぐ変えられないときにも、できることがある
問題焦点型と情動焦点型に、優劣の順番はありません。
原因を変えられる場面では、具体的な解決策を考えることが役立ちます。一方で、すぐには変えられない状況もあります。そのときに気持ちを整えたり、気分転換をしたりすることも対処です。状況に応じて、いくつかの方法を使えるように支えます。
患者のストレスへの対応を考えるときも、「原因は何ですか」に加えて、「そのとき、どうやって気持ちを落ち着けていますか」と尋ねると、本人がすでに持っている対処を確かめられます。
隠して、行動の目的を答える
仕事の知識不足を補う勉強と、好きな漫画で気分転換。情動焦点型はどちら?
好きな漫画で気分転換する方です。知識不足を補う勉強は問題そのものへの対処、漫画での気分転換は感情への対処です。
問題焦点型に分類できれば、その行動は必ず勧めてよい?
必ずよいとはいえません。対処の焦点の分類と、休息や生活への影響を含めた適切さの評価は別です。
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