第115回看護師国家試験 午後64
一般不妊治療はどれか。
- 胚移植
- 顕微授精
- 人工授精
- 体外受精
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答え
3 人工授精

WING先輩の解説
「精子を入れる」と「受精卵を戻す」を分ける
人工授精と体外受精。漢字が似ているので、治療名だけを眺めると混ざります。何を、どこへ入れる方法なのかを考えましょう。
一般不妊治療に当たるのは、3の人工授精です。人工授精は、精子を子宮の中へ直接入れる方法。調整した精子を入れ、体内で受精が起こることを目指します。
体外受精では、卵子を体外へ取り出し、精子と一緒にして受精させます。受精後の胚を育て、子宮へ戻す操作が胚移植です。こちらは生殖補助医療に当たります。
正常の受精の場所へ戻る
通常、排卵された卵子は卵管に取り込まれ、卵管膨大部で受精します。受精した卵は移動し、子宮内膜に着床します。
人工授精で精子を入れるのは子宮の中。そこから精子が泳いでくると、卵管膨大部で受精します。人工授精は、精子が受精の場所へ進む過程を助ける方法です。精子を入れる場所と、受精の場所を混同しないことが大切です。
体外受精は、この受精を体の外で行います。顕微授精では、顕微鏡で確認しながら一つの卵子に一つの精子を注入します。体外受精と顕微授精は、体外で受精させるところが共通しています。
選択肢を、理由と一緒に確かめる
| 選択肢 | 判断と理由 |
|---|---|
| 1.胚移植 | × 体外で受精・培養した胚を子宮内へ戻す操作で、生殖補助医療に含まれます。 |
| 2.顕微授精 | × 顕微鏡下で卵子へ精子を注入する方法で、生殖補助医療に含まれます。 |
| 3.人工授精 | ○ 精子を子宮内へ注入し、体内での受精を目指す一般不妊治療です。 |
| 4.体外受精 | × 体外へ取り出した卵子を精子と受精させる方法で、生殖補助医療です。 |
「一般」は、人工授精だけの別名ではない
今回の四つの選択肢では人工授精を選びますが、一般不妊治療という分類には、排卵の時期に合わせて性交を持つタイミング法も含まれます。
タイミング法は、基礎体温をつけるところから始まります。基礎体温が変わるタイミングが読めてくると排卵日が予想できるようになります。
最初に確実にするのは、人工授精では精子を子宮へ、胚移植では胚を子宮へ戻すという違いです。
隠して、操作を説明する
人工授精と胚移植では、子宮内へ入れるものがどう違う?
人工授精では調整した精子を入れます。胚移植では、体外で受精して育った胚を戻します。
人工授精を行ったとき、子宮内が受精の場所になる?
なりません。通常の受精の場所は卵管膨大部です。精子を注入する場所と、受精する場所を分けて考えます。
参考資料
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