WING先輩 公式サイト
プロフィール

教員の方

学校向け講義

学生の方

過去問と解説学生向け講座
問題・解説へ進む

第115回看護師国家試験 午後52

Ménière〈メニエール〉病で正しいのはどれか。

  1. 耳鳴を伴う。
  2. 70歳以上で好発する。
  3. 浮動性めまいが出現する。
  4. 蝸牛の機能は保たれている。
解答・解説を見る

答え

1 耳鳴を伴う。

WING先輩の解説

内耳には、聞こえとバランスの両方がある

メニエール病を「めまいの病気」とだけ覚えると、耳鳴や難聴の選択肢で迷います。

聴覚を感知する場所を蝸牛と言います。カタツムリみたいになっているところです。平衡覚は前庭・半規管。どちらも内耳にあります。聞こえに関わる場所と、体の傾きや回転を感じる場所が、一緒にあるんです。

メニエール病は、その内耳にある内リンパ液が過剰になる内リンパ水腫と関連する病気です。イメージ、耳の奥でむくんでると思っておいてください。内耳の機能に影響するので、平衡覚の症状だけでなく、聴覚の症状も起こります。症状は回転性めまい・難聴・耳鳴です。

蝸牛があるから、難聴と耳鳴につながる

蝸牛は、音の刺激を受け取るところです。その働きが障害されるメニエール病では、難聴や耳鳴が起こります。答えは1、耳鳴を伴うです。

4の「蝸牛の機能は保たれている」は、この聴覚症状と合いません。

難聴の種類も、場所から考えます。伝音性は音の伝わる物理ルートの障害です。外耳と中耳の障害と覚えていただいてオッケーです。感音性難聴は、シンプルに内耳とか神経の問題。メニエール病は内耳なので、感音性難聴です。

内耳の構造 働き メニエール病の症状とのつながり
蝸牛 聴覚 難聴・耳鳴
前庭・半規管 平衡覚 めまい

めまいは、ぐるぐる回る

典型的な発作では、周りや自分がぐるぐる回るめまい、回転性めまいが起こります。3の「浮動性めまいが出現する」ではなく、こちらが代表です。

ただし、「浮く感じがあったら絶対にメニエール病ではない」「回転性なら必ず内耳の病気」とまでは言えません。この問題では、メニエール病の代表的な症状を選び分けます。

めまいの性質だけでなく、耳鳴や聞こえの変化が一緒にあるかを見ます。

年齢は、中年の成人に多い

2の「70歳以上で好発する」は、メニエール病の説明として適切ではありません。中年の成人に多く、幅広い年齢で起こります。

  1. 内耳で聴覚を担う構造と、平衡覚を担う構造は?
  2. メニエール病の代表的な症状を三つ挙げてください。
  3. メニエール病の難聴は、伝音性と感音性のどちらですか。
答えを確認する
  1. 聴覚は蝸牛。平衡覚は前庭・半規管です。
  2. 回転性めまい、難聴、耳鳴です。
  3. 感音性難聴です。内耳の機能に障害が起こります。

同じ分野の問題も解いてみよう

WING先輩

WING先輩(駒井 翼)

看護師国試対策講師・循環器内科医

インスタのストーリーズを毎日更新中