
ストーリー
なぜ循環器内科医が、看護教育の現場に立っているのか。
その理由を書きます。
第 1 章
医師として6年、京都屈指の救急病院で循環器内科に立ち続けた。
当直は月5回、オンコールは月15日、アブレーションは年間169件。PCI と EVT を合わせれば、年間300件以上のカテーテルインターベンション。
普通の医者の12年分くらい働き、数え切れないほどの修羅場を経験させてもらいました。
その6年で、私の中にひとつの違和感が育っていきました。
民間病院は、経営が回らなければ続きません。件数が必要で、収益が必要だ ── それは理解しています。
ただ、現場で私が目にしていたのは、その合理性が患者本人の意思を置き去りにする光景でした。
寝たきりの患者さんにも、終末期の患者さんにも、件数のためにカテーテル治療が続いていく。本人は嫌がっている。ご家族は説得される。強引に説得させられる。「治療を受けた方が良い」という方向に、僕たちも話を持っていく。
患者さん・ご家族の側にも、考えさせられる場面が何度もありました。
「家で面倒を見られない」という理由だけで、ゴミ袋いっぱいの入院荷物セットと一緒に救急車で運び込まれてくる高齢者。
症状があるわけでもない、けれど誤嚥性肺炎を繰り返す患者さんに、最期を受け入れられないご家族の希望で、本人が望まない延命治療が続いていく。
私は心の中で、ずっと嘆いていました。心が壊れるくらい、嘆いていました。
そもそも、人は何のために人生を生きているのでしょうか。
幸福を感じる。意義を感じる。目的を達成する。── そういうものが、人生にはあるはずです。
それらがすべて消えてしまった人生を、ただ永らえることに、本当に意味はあるのでしょうか。
私たちはもう少し、死生観を見直さなければいけない。
何のための人生なのか。そして、もっと言えば、何のための医療なのか。
本人が人生に求めるものに対して、病気が律速段階となっているなら、その病気はなんとかしてあげなければいけない。
けれど、本人が望んでいない、本人にとって人生における意味のない医療行為は、果たして本当に必要なのでしょうか。
それを考えるだけのリテラシーが、患者さんにも、ご家族にもない。そして医療者の側は、医療を進めるほど利益が出てしまう構造の中にいる。
「最期くらい、そっとしてあげようよ。」
── この違和感を、なんとかしなければいけない。
そう思って、私は立ち上がりました。
第 2 章
私ひとりが違和感を抱えていても、医療は変わりません。
医療を変えるには、医療を受ける側のリテラシーが上がる必要がある。
── 患者さんと、そのご家族の。ただ、いきなり一般の方々のリテラシーを高めるのは、現実的にはとても難しい。
では、現場で患者さんと最も近い距離にいるのは、誰だろう。
── それは、圧倒的に、看護師でした。
看護師教育に取り組むことには、私の中で2つの意味がありました。
ひとつは、看護師の質が上がるだけで、医療現場は確実に良くなること。
もうひとつは、将来、一般の方の医療リテラシーを高めるための教育メソッドの土台が、看護師教育の中で出来上がっていくこと。
その6年を支えてくれたのは、いつも現場の看護師たちでした。ただ、私はもう一つの景色も、何百回となく目にしてきました。
医師のアセスメントの理由が分からない。医師にどう報告していいかわからない。変な報告をして怒られる。コミュニケーションがうまく取れない。
いま自分が患者さんにやっている医療がどんな意味を持っているのか、次に何が予想されるのか ── そういったことが分からないまま、ただ指示されたことをこなしていく日々。やりがいを感じにくく、現場の辛さが積み上がっていく。
辞めていく看護師が多すぎる。
奨学金をもらうために最低必要な3年間だけ働いて、4年目からはいなくなっていく ── そんな看護師を、私はたくさん見てきました。バーンアウト。燃え尽き。
看護師教育を良くすれば、現場の面白さを感じられず、燃え尽きて辞めていく ── そんな看護師も、減るんじゃないか。私は、そう信じました。
逆に、根拠を持ってアセスメントできる看護師は、どんな現場でも頼られ、自信を持って働き、仕事そのものが楽しくなっていく。
その差は、才能じゃない。学び方だ。
真の意味で頭が悪い人は、いない ── と、私は信じています。
正しい勉強法を身につけ、実践しさえすれば、必ず知識は身につく。そして、勉強の面白さにも気づける。
正しい学び方を渡せば、看護師が変わる。看護師が変われば、現場が変わる。現場が変われば、医療が変わる。
だから私は、看護学生の教育に、人生を賭けています。
第 3 章
転身してから今日まで、年間約100校・10,000人の看護学生と関わってきました。
全国を飛び回り、講義を終えたら次の県へ。このペースで、何年も走り続けています。
講義を売って終わりにはしません。合格率を、一緒に背負う。それが、学校との関係性の前提です。
ただ、合格率を本当に動かすのは、先生方が日々学生に向き合って積み重ねておられる年単位のご指導です。私が関われるのは、そのほんの一部、最後のひと押しに過ぎません。
先生方の取り組みの上に乗せていただく外部講師として、貴校の合格率を一緒に背負わせてください。
難しいことを分かりやすく伝えること ── これは、自分の天職だと自負しています。
医師として深く理解した病態を、現場で生きる解剖生理に翻訳し、学生のレベルまで降りて噛み砕いて伝える ── このバランスを取れる立ち位置に、私はいます。
学生からの「どんなに苦手でも、ちゃんと分かるように教えてくれる」の一言。講義後にギラギラした目で質問に来る学生。何ヶ月か後に届く「先生のおかげで国試受かりました」というメッセージ。── これらが、私の情熱を燃やし続けてくれる燃料です。
私が看護師教育の先に見ている景色は、2つあります。
日本人全体の医療リテラシーを、底上げしたい。
患者さんの人生から、医療を提案できる看護師を、育てたい。
看護師は、医師に比べて、患者さんに近い距離にいます。患者さんの生活を見て、人生を見て、使命感と倫理観を持って働いている方が、現にたくさんおられます。
一方で医師は、病気の診断と治療に特化したポジションにあり、経営陣からの利益追求の圧力にもさらされやすい立場です。患者さんの人生にまで踏み込む余白が、構造的に持ちにくい。
医師ではダメなんです。
患者さんと一緒に「これは本当に必要な医療なのか」を考え、患者さんの意見を引き出し、医師に対しても「この治療は不要ではないか」と提案できる ── そのポジションにいるのは、看護師だけです。
だからこそ、看護師のスキルアップ、レベルアップが必要なんです。看護師が医療リテラシーを上げることが、現場の医療の質を上げ、不必要な医療を止め、患者さんの人生に寄り添った医療を実現する、たったひとつの梃子だと、私は信じています。
ご家族の隣に立つ看護師が、使命感と死生観を持って、
「ご本人は、何を望んでおられましたか」 ── と一言問えるかどうか。それだけで、本人不在の医療は止まります。
第1章で書いた「最期くらい、そっとしてあげようよ」 ── あの違和感を、現場で止められる人は、医師ではなく、ご家族の最も近くにいる看護師です。
私が、貴校と一緒に育てたい看護師は、その一言が言える人です。
今日、明日、来週、来月、来年 ── 私は全国の教室に立ち続け、看護学生に「正しい学び方」を渡し続けます。一人でも多くの看護学生が、「ご本人は、何を望んでおられましたか」と一言問える看護師になるまで。
「やった」ではなく、「変わった」へ。
合格率を、偶然ではなく、一緒に背負って動かす相手として。
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導入のご相談はこちら →1つのテーマを深掘りすると、関連する知識が芋づる式につながる。暗記ではなく「理解」だから、初見の問題にも対応できる。
「当てないよ〜」の宣言から始まる。間違えても大丈夫な空間だから、全員が主体的に動き出す。途中退室がほぼゼロの講義。
現役医師だから語れるリアルな臨床体験。教科書の知識が「なぜ重要か」がわかると、記憶は長く残る。
「他社の講座では途中退室が目立つのに、駒井先生の講座では開始時と終了時の出席がほとんど変わらず驚きました」
— 三重県 看護大学教員
「講座の後、学生たちが自習室や廊下で楽しそうに問題を出し合っている姿に驚きました。こんな光景は初めてです」
— 埼玉県 看護専門学校教員
「基礎強化講座の受講生たちが他の学生の成績を追い抜き、ホワイトボードで仲間に教える姿まで見られるようになりました」
— 愛知県 看護大学教員
「1つのことを深堀すると、関連した問題も解けると思いました」
— 大学4年生
「駒井先生の講義がすごくわかりやすくて、この大学の常勤じゃないことが不安になってきました」
— 大学4年生
「いつも寝ているのに今日は1回も寝なかった。国試に向けてモチベーション上がりました!!」
— 大学4年生
「低学年の時に今日の講義を聞きたかったです」
— 専門学校3年生
100校+
年間の講義校数
10,000人+
年間の受講学生数
500時間
年間の講義時間
129講義
2025年度 出張講義実績
96%
講義満足度
1位
CareNeTV視聴ランキング
現役の医師・看護師向け動画プラットフォーム「CareNeTV Nurse」で講義動画を配信中。 全期間の視聴ランキングで1位を獲得しています。
CareNeTV Nurse で講義動画を見る →急性期ケア専門士の会員向けに、循環器内科医の視点から不整脈対応の実践講座を実施。 現場で即使える判断力を養うプログラムです。
特定行為看護師研修の教材開発および講師を担当。 看護師のキャリアアップと臨床判断力の向上を支援しています。
学生だけでなく、現役看護師の皆さまへの教育にも力を入れています。
医師免許
内科認定医
カテーテル治療認定医(CVIT)
心電図検定1級
特定行為看護師研修 教材開発・講師
年間100校以上で出張講義
年間10,000人以上の指導実績
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