第115回看護師国家試験 午前19
医療者間のコミュニケーションのエラーを防ぐために適切なのはどれか。
- 薬剤の単位は省略する。
- 与薬の指示は口頭で行う。
- 伝えられた情報の内容を復唱し確認し合う。
- 伝えられた情報の不明点に関する質問は控える。
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答え
3 伝えられた情報の内容を復唱し確認し合う。

WING先輩の解説
「聞きました」で終わらせない
医療者どうしの伝達で大切なのは、受け取った内容を復唱し、相手と確認し合うことです。正答は3「伝えられた情報の内容を復唱し確認し合う。」。聞いた側だけが分かったつもりでも、伝えた内容と一致しているとは限りません。
例えば薬の指示を聞いたとき。「分かりました」と返すだけでは、薬の名前や量をどう受け取ったか、指示した側には見えません。受け取った内容を言葉に戻すと、相手が違いに気づき、訂正する機会を作れます。復唱は、患者さんに実施する前に、認識をそろえるための確認です。
数字だけでは、薬の量は伝わらない
1「薬剤の単位は省略する。」は誤りです。 薬の量は、数字と単位を一緒に伝えます。mgは薬の質量、mLは液体の体積です。「ミリ」だけでは、どちらを指しているのか分かりません。
数字を聞き取れたから安心、ではないんです。薬剤名、量、単位、投与方法など、実施に必要な内容がそろっているかを確かめます。不足している部分を、聞いた側が想像して補ってはいけません。
口頭指示を、普段の方法にしない
2「与薬の指示は口頭で行う。」も誤りです。 原則として、記録された指示で内容を確認します。口頭だけでは、聞き間違い、言い間違い、記憶違いが起こる可能性があります。
急変時など、口頭で指示を受けざるを得ない場面はあります。その場合にも、聞いたまま動くわけではありません。内容をメモし、復唱して、指示した相手に確認する。 後で記録による確認も行います。
分からないことは、その場で質問する
4「伝えられた情報の不明点に関する質問は控える。」も選びません。 どんだけ先輩が忙しそうでも、不明点はその場で聞く。残したままだと、誤った内容で実施してしまう危険があります。
復唱してみて、単位が抜けていることに気づいたらどうするでしょう。抜けたまま繰り返すだけでは解決しません。単位を尋ね、答えを受け取り、もう一度内容を確認します。復唱と質問は、どちらも情報の不足や食い違いを解消するための行動です。
隠して、実施前の行動を答える
指示を聞いて「分かりました」と返すだけでは、不十分なのはなぜ?
どのような内容として受け取ったか、相手には分からないからです。受け取った内容を復唱して、指示内容と一致しているか確認し合います。
薬の量を聞いたが、単位が不明だった。どうする?
推測せず、その場で質問します。薬剤名・量・単位・投与方法などをそろえ、内容を復唱して確認します。
参考資料
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